2026.05.11

急須で茶葉からいれるお茶の魅力 外出先でも楽しめる茶こし付きマイボトルのススメ

急須を使って茶葉からいれる1杯のお茶は、豊かな香りと深い味わいを楽しめるのが魅力です。そのおいしさは茶葉の種類だけでなく、お湯の温度やいれ方によっても変わります。※1※2お茶にはカテキンなどのポリフェノールが含まれており、こうした成分も茶葉からいれるお茶が持つ特徴のひとつです。※3※4今回は、おいしいお茶のいれ方を基本からお伝えするだけでなく、近年人気の「茶こし付きマイボトル」を使った手軽なお茶の楽しみ方まで、科学的な視点も交えて紹介します。この記事では、主に日本茶(緑茶)を中心に、暮らしに合わせて自宅でも外でも、お茶を楽しむためのヒントをお届けします。

いれ方によって栄養や味わいは変わる?
急須でいれるお茶がおいしい理由

茶葉

茶葉からいれるお茶の魅力は、芳醇な香りや豊かな味わいにあります。お湯を注いだ瞬間にふわりと立ちのぼる香りや、ひと口ごとに広がる繊細な旨味は、茶葉からいれるお茶ならではの良さです。
なかでも日本茶(緑茶)は、いれる温度によって味わいや香りの印象が変わりやすく、急須でいれる楽しさを感じやすいお茶のひとつです。

お茶にはカテキンなどのポリフェノールが含まれています。カテキンは緑茶が持つ渋みのもとになる成分で、抗酸化成分のひとつとして知られ、健康的な毎日をサポートする成分として注目されています。京都府消費生活科学センターが実施した調査(1999〜2000年)では、急須でいれた緑茶はペットボトル入りの緑茶飲料に比べ、ポリフェノールの量が平均で約1.4倍多いという結果が報告されています。※5

また、お茶はいれるときのお湯の温度によっても味わいの印象が変わります。80℃未満のやや低めのお湯でいれると甘みや旨味に関わるテアニンが引き立ち、まろやかな味わいに。一方、80℃を超える高めのお湯でいれるとカテキンやカフェインが引き出され、キレのある渋みや苦味を感じやすくなります。
自分の体調や気分に合わせて味わいを調整できるのも、茶葉からいれるお茶の魅力といえるでしょう。※6

☆お茶をはじめとして私たちが口にする飲み物は毎日のコンディションを整えるのにも役立ちます。暑い時期に意識したい水分補給のポイントをご紹介します。
水分補給におすすめの飲み物とは?熱中症対策に有効な成分を取り入れよう

暮らしに急須を初めて取り入れる人に
選び方とお手入れのコツ

急須

「急須は扱いが難しそう」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。急須選びは、自分の暮らしに合った形のものを選ぶのがポイントです。

例えば、横に付いた取っ手を持って注ぐ伝統的な横手の急須は、右利きの方にとって手首への負担が少なく注ぎやすいため、普段使いにも向いています。ティーポットのように後ろに持ち手がある「後手(うしろで)」は、左利きの方でも違和感なく扱いやすい形です。また、利き手を問わず使いやすいものを選びたい場合は、本体の上に持ち手がある「上手(うわで)」も選択肢のひとつです。安定して持ちやすく、たっぷり注ぐ場面にも向いています。

また、茶こしが一体になったタイプは、茶葉が広がりやすいのが魅力です。見た目も楽しみたいという方には茶葉の開き具合や、お茶の色が見えるおしゃれなガラス製の急須もよいでしょう。

急須を選ぶときはお手入れのしやすさも大切なポイントです。茶葉を捨てやすい広めの口や、内部まで洗いやすい形状であれば、日々の手入れも手間がかかりません。使い終わった後は茶葉を早めに取り除き、水でさっとすすいでからしっかり乾かしておくと、きれいな状態を長く保つことができます。

茶葉からいれたお茶のおいしさを外でも楽しむ
茶こし付きマイボトルという選択

外出先でも茶葉のお茶を楽しみたいときは、茶こし付きのマイボトルが便利です。茶こし付きボトルは中で茶葉を広げながらお茶を抽出できるのが特徴で、茶葉の量やお湯の温度で濃さを調整しやすく、自分好みの1杯を持ち歩けます。

また、ステンレス製、ガラス製、プラスチック製など、さまざまな素材の商品があるので使う場面や好みに合わせて選べます。好みの濃さでお茶の抽出をとめられるよう、茶こしの構造が工夫されているものなら、差し湯をしながら2煎目、3煎目と味わいの変化を楽しむことができます。外出先でも時間の経過とともに少しずつ風味が変わるお茶の魅力を感じられるでしょう。

茶こし付きマイボトルは、日常的に使うものだからこそ、毎回清潔に保つことが大切です。使い終わったら早めに洗ってパッキンや茶こしの部分まできちんと乾かしておきましょう。口をつけた飲み物は時間の経過とともに雑菌が繁殖しやすい状態となるため、ボトルに入れたお茶はその日のうちに飲み切るようにすると安心です。※7

茶こし付きマイボトルを
オフィスやテレワーク・勉強のおともに

マイボトル

お茶はいれ方によって味わいが変わります。朝は少し熱めのお湯でいれて、すっきりとした渋みを楽しむ。午後の休憩には少し温度を落として、やさしい甘みや旨味を引き出す。そんな風に同じ茶葉でも時間帯や気分に合わせていれると、違ったおいしさに出会えます。
こうした変化を楽しみやすいのも、日本茶(緑茶)ならではの魅力のひとつです。

お茶は仕事の合間や、テレワーク中の休憩、勉強しているときにも、取り入れられる飲み物です。茶こし付きのマイボトルを活用すれば、外出先でも茶葉の味わいを気軽に楽しめます。

1杯のお茶があると仕事や勉強の合間に、気持ちを切り替えられるものです。朝は目が覚めたときに気分をすっきりさせるため、午後はほっとひと息つく時間に、急須やマイボトルを上手に使い分けながら、自分に合ったお茶の楽しみ方を見つけてみましょう。

☆茶葉からいれた香り高いお茶のおともには、ミルクのやさしい風味が広がる「雪の宿」もおすすめ。甘じょっぱい味わいが、お茶の時間に彩りを添えます。
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☆お茶に含まれている成分を知ると、時間帯や気分に合わせた楽しみ方も広がります。緑茶のカフェインやカテキンの特徴、朝の1杯を心地よく取り入れる朝茶習慣について紹介しています。
緑茶にもカフェインが?緑茶の成分カフェインとカテキンを知ろう
朝活は「朝茶」でリラックス 副交感神経がもたらす健康生活

【参考文献】
※1 株式会社伊藤園 お茶百科
https://www.ocha.tv/how_to_brew/water_and_temperature/
※2 NPO法人 日本茶インストラクター協会
https://www.nihoncha-inst.com/basic/basic5.html
※3 公益財団法人 長寿科学振興財団 健康長寿ネット
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shokuhin-seibun/catechin.html
※4 株式会社伊藤園 お茶百科
https://www.ocha.tv/components_and_health/benefits_greentea/catechin/
※5 東京都茶協同組合
https://www.tokyo-cha.or.jp/entry2006/20060405_1254.html
※6 農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1704/spe1_04.html
※7 宇都宮市
https://www.city.utsunomiya.lg.jp/kurashi/eisei/shikenjo/1014682.html

  • 中村 瑞樹

  • ライタープロフィール
    中村 瑞樹(ナカムラ ミズキ)
    管理栄養士。「食と健康に悩む人が安心して戻れる場所をつくる」をモットーに、栄養・健康分野の記事執筆を行う。延べ1,200名以上の食事相談に携わった現場経験をもとに、科学的根拠をわかりやすく日常の言葉に翻訳することを得意とする。沖縄県在住で琉球料理の普及・伝承活動も行っている。趣味は健康。