2026.07.13

定番の麦茶以外も 夏の水分補給はノンカフェインの穀物茶・豆茶でさっぱりと

暑い季節の水分補給といえば家族みんなが安心して飲める麦茶が定番でしょうか?麦茶は「穀物茶」のひとつですが、麦茶以外にもコーン茶やそば茶、黒豆茶、あずき茶など、香ばしさや甘みといったさまざまな風味を楽しめる穀物茶や豆茶があります。これらの多くはノンカフェインで、夏の日常的な水分補給にも取り入れやすい飲み物です。

本記事では、夏におすすめの穀物茶・豆茶の種類や風味の違いに加え、それぞれの特徴、水出し・お湯出しで楽しむ際のポイントもご紹介します。

麦茶だけじゃない、夏の水分補給
「穀物茶」と「豆茶」とは?

穀物茶や豆茶は、米や麦、豆類、とうもろこしなどを原料とするお茶で、「茶外茶(ちゃがいちゃ)」とも呼ばれます。茶葉が原料のほうじ茶や緑茶とは異なり、カフェインを含まないものが多くあります。

暑い季節は汗とともに水分やミネラルが失われやすく、こまめな水分補給が欠かせません。穀物茶や豆茶は口当たりやのどごしが良く、日常の水分補給に取り入れやすいお茶です。また、ミネラルやポリフェノールなどを含むものもあります。香りや味などそれぞれの特徴があり、好みや気分に合わせて種類を選べるのも茶外茶の魅力です。

風味や含まれる成分に注目 主な穀物茶・豆茶の種類

穀物茶

個性豊かな穀物茶や豆茶は、それぞれの風味や含まれる成分の特徴を知ると、その日の気分やシーンに合わせて選ぶ楽しみが増します。

●穀物茶
・麦茶:大麦を焙煎して作られる夏の定番とも言えるお茶で、香ばしくすっきりとした味わいです。ノンカフェインなので子どもから高齢者まで幅広い世代で楽しむことができます。カリウムやナトリウムなどのミネラルを含み、日常的な水分補給にもぴったりな飲み物です。※1

・玄米茶:炒った玄米と緑茶をブレンドしたお茶で、玄米の香ばしさと緑茶のさっぱりとした風味を同時に楽しめます。緑茶を使用しているため、カフェインが含まれています。就寝前や妊娠中・授乳中の方は、時間帯や飲む量に配慮しましょう。

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・そば茶:焙煎したそばの実を使った、香ばしくすっきりとした味わいのお茶です。ポリフェノールの一種であるルチンを含んでいますが、中でもダッタンソバを原料とした「韃靼そば茶」は、ルチンが豊富に含まれていることで知られています。※2 ただし、そばアレルギーのある方は重篤なアレルギー症状を引き起こすおそれがあるため、飲用しないようにしましょう。

・コーン茶(とうもろこし茶):乾燥させたとうもろこしを焙煎して作られるお茶で、ほんのりとした自然な甘みと香ばしさが楽しめます。ノンカフェインで時間帯を気にせずに飲めることもあり、日常の水分補給にも適しています。クセが少ないので食事と一緒にも楽しめるお茶です。

●豆茶
・あずき茶:小豆を焙煎して作られるお茶で、ほんのり甘い香りと優しい小豆の風味が特徴です。カリウムやポリフェノールを含み、近年は健康志向の高まりとともに親しまれるようになりました。麦茶や黒豆茶とはひと味違う優しい味わいを楽しめます。※3

・黒豆茶:黒大豆を焙煎して作るお茶で、香ばしさとほのかな甘みに加え、まろやかな味わいが楽しめます。表面の黒い皮には、アントシアニンというポリフェノールの一種が含まれています。※4 クセが少なく、食事のお供にも適したお茶です。

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子どもから大人まで安心
ノンカフェインだから夏に選ばれる理由

穀物茶や豆茶が夏の水分補給に取り入れやすい理由のひとつとして、ノンカフェインのものが多いということが挙げられます。

カフェインには利尿作用があるため、汗をかきやすい夏は、日常的な水分補給としてノンカフェインの飲み物を選ぶとよいでしょう。

また、カフェインは妊娠中・授乳中の方や乳幼児にとって摂取量に配慮が必要な成分です。その点、ノンカフェインの穀物茶や豆茶なら、小さな子どもから高齢者まで幅広い世代で取り入れられます。就寝前のリラックスタイムなど、時間帯を気にせず楽しめるのも嬉しいポイントです。

☆カフェインの働きや、夏の水分補給について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
緑茶にもカフェインが?緑茶の成分カフェインとカテキンを知ろう
熱中症や夏バテ予防のための水分補給 ポイントは水分と塩分の摂取!

☆熱中症になりやすくなる夏は、水分補給時の飲み物選びも大切なポイントです。場面に応じた飲み物の選び方を、案内役のお姉さんがホワミルとわかりやすく解説!ショート動画でチェックしましょう。記事とあわせてぜひご覧ください。
水分補給におすすめの飲み物とは?熱中症対策に有効な成分を取り入れよう

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水出しで手軽に、お湯出しで香り豊かに

穀物茶や豆茶には、水出しで手軽に楽しめるものが豊富にあります。水出しは味わいがすっきりとしていてごくごく飲めるので、夏の日常的な水分補給にもぴったりです。例えば麦茶なら、ティーバッグと水をピッチャーに入れ、冷蔵庫で数時間抽出するだけで手軽に作れます。穀物茶や豆茶を手軽に楽しみたいという場合は、水出しに対応したティーバッグ商品を選びましょう。作ったお茶は風味や品質を保つためにも冷蔵庫で保存し、作った日を含めて2日以内を目安に飲み切るようにしましょう。

一方、お湯出しにすると穀物や豆の香ばしさがより引き立ち、豊かな味わいを楽しめます。種類や商品によって抽出時間やお湯の量が異なるので、パッケージの記載を参考に自分好みの味わいを見つけてみてください。

穀物茶・豆茶を毎日の習慣に、夏の水分補給をもっと楽しく

穀物茶

穀物茶や豆茶にはさまざまな種類があり、それぞれ香りや味わい、含まれる成分に特徴があります。暑い季節はこまめな水分補給を心がけたいものです。毎日の水分補給を「ただのどを潤すためのもの」ではなく、その日の気分や食事に合わせた「お茶選び」と考えてみてはいかがでしょうか。

お気に入りのお茶や、その日の気分に合う組み合わせが見つかれば、毎日の水分補給が少し楽しみな時間になるかもしれません。

【参考文献】
※1 文部科学省 食品成分データベース
https://fooddb.mext.go.jp/
※2 公益財団法人 とかち財団>
https://tokachi-zaidan.jp/data/fd/000000/03/0000000306/h3DENzWX1592194598.pdf
※3 難波文男 (2013年)「黒大豆ポリフェノールの抗酸化作用と血流改善作用」日本醸造協会誌
https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010852763.pdf
※4 地方独立行政法人 北海道立総合研究機構
https://www.hro.or.jp/agricultural/center/publication/syuhou/2k/91-3.html

  • 中村 瑞樹

  • ライタープロフィール
    中村 瑞樹(ナカムラ ミズキ)
    管理栄養士。「食と健康に悩む人が安心して戻れる場所をつくる」をモットーに、栄養・健康分野の記事執筆を行う。延べ1,200名以上の食事相談に携わった現場経験をもとに、科学的根拠をわかりやすく日常の言葉に翻訳することを得意とする。沖縄県在住で琉球料理の普及・伝承活動も行っている。趣味は健康。